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崖観音(千葉県)大福寺 [小さな旅(千葉県)]

崖観音(大福寺)
千葉県館山市船形に「崖観音」で知られる寺がある。言葉の通り、船形山の崖の中腹に朱塗りの観音堂があり、とても目立つ。この寺は「普門院 船形山 大福寺」と称し、真言宗智山派の寺院である。

船形山の中腹にある大福寺・観音堂。              (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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本尊は十一面観世音菩薩で、養老元年(717年)に行基が東国行脚の折に船形山の自然石に彫刻したものと云われている。その後、慈覚大師(第三代天台座主)が当地に来錫した折に堂宇が創建されたと云う。

大福寺・本堂。
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観音堂までは境内の山内を登っていく。

観音堂に続く階段。
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現在の観音堂・本堂は、大正12年(1923年)の関東大震災後に再建されたもので、海風等による経年劣化による大改修を平成28年(2016年)に終えたばかりである。

観音堂内の奉納天井図、南房総の植物を中心に描かれていると云う。
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観音堂からは館山港が一望。
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中央左が旧館山海軍航空隊基地、現在は海上自衛隊の館山航空基地になる。

本堂前の大きな蘇轍の木、館山は南国の雰囲気。
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大福寺の石碑と崖観音。
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大福寺付近地図


(2020年12月上旬 撮影機材 Nikon Df)
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館山港早朝(千葉県)沖ノ島と潜水艦 [小さな旅(千葉県)]

館山港早朝・沖ノ島と潜水艦
千葉県の館山港に「沖ノ島」と云う陸続きの小島がある。館山市塩見にある旅館に宿泊した翌早朝、館山港は靄がかかっており、幻想的な「沖ノ島」を見ることができた。 (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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早朝の海岸にて撮影、沖ノ島に繋がる陸地は海上自衛隊の館山航空基地である。
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付近の防波堤も靄がかかり、独特の雰囲気。
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時間が経つにつれ、少しずつ靄が薄くなってくる。
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南房総国定公園内のこの島は約8000年前の縄文海中遺跡もあり、また北限域のサンゴを育む自然が残る島であると云う。

館山港内の靄もなくなってきて、船影が見えてくる。
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と、「潜水艦」が海上を航行しているのを発見。
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館山航空基地(JMSDF Tateyama Air Base)は、艦載哨戒ヘリSH-60J・SH-60Kと救難ヘリUH-60Jを運用する第21航空群の航空基地であるが、海上自衛隊なので潜水艦をたまに見かける。

速度を上げているのか、水飛沫が大きくでている。
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港外にでると、水飛沫も小さく・・。
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記号や番号も確認できないので、型式や船名はまったくわからない・・。

靄もすっかり晴れて、「沖ノ島」もくっきりとしてきた。
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そろそろ朝食の時間なので宿にもどる・・。

館山港の沖ノ島付近地図


宿泊は千葉県館山市塩見にある館山港に面した宿「海の湯宿 花しぶき」。
宿は部屋から館山港が一望、浜辺にもすぐにでられる。食事も豪華で貸切風呂もある。
朝食後はラウンジでコーヒーを。
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居住地の下総国から上総国の一宮「玉前神社」を訪ね、安房国に入り「原岡海岸」「崖観音」「館山港」と房総を訪ねる旅であった。

(2020年12月上旬 撮影機材 Nikon Df、Nikon1 J5)

関連ブログ:玉前神社原岡海岸崖観音
泊まった宿(じゃらんのHPへ)「海の湯宿 花しぶき」

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洲埼灯台(千葉県) [小さな旅(千葉県)]

洲埼灯台
洲埼灯台(すのさきとうだい)は千葉県館山市洲崎、房総半島南部で最も西にある灯台である。大正8年(1919年)に点灯を開始、三浦半島最南端の東端にある剱埼灯台と共に東京湾に出入りする船の目印となており、洲埼灯台と剱埼灯台を結んだ線をもって東京湾の境界となす。
                               (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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灯台敷地(眺望台)からの眺め、条件がよいと富士山や伊豆大島が見えるらしい。
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おぼろげに富士・・。
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灯台は円筒形のコンクリート造り、高さは14.8m、灯火標高(平均海面よりの高さ)は45.1mである。
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国の登録有形文化財に指定されている。

洲埼灯台付近地図


(2020年12月上旬 撮影機材 Nikon Df )
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高倉観音(千葉県)坂東三十三観音三十番札所 [小さな旅(千葉県)]

平野山高蔵寺「高倉観音」
坂東三十三観音の三十番札所である平野山高蔵寺「高倉観音」、三十三観音巡礼のときに立ち寄った喫茶店にまた行きたいという我儘な妻の誘いで、千葉県木更津市まで車を走らせた。

高蔵寺仁王門。                        (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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門を入るとすぐに本堂が臨める。
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本堂にて二度目の参拝・・南無観世音菩薩。
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高蔵寺「高倉観音」、縁起によれば、用命天皇の御代、この地で徳儀上人が修行を積んでいたところ、雷光しきりにおこり、老翁が現れて古木を指さして消えた。上人が梢をみると四寸ほどの観音像が安置されていたので、里民と共に堂宇を建立して祀ったと云われる。

坂東三十三観音
観音信仰は仏教の東漸とともに流伝した。真心をもって一心に観音の御名を称えれば、観音菩薩は我らの苦悩を救いたもうとの事である。その慈悲心の働きは、姿を三十三種に変じてとあり、この三十三に合わせて三十三観音札所巡りが始められた。伝承によれば養老年間(717年〜723年)に大和長谷寺の開山徳道上人が閻魔大王の勧めによって発願したが振るわず、やがて平安末期に花山法皇が巡礼なされたとして三十三観音(現在の西国三十三観音)は人々に広がりを見せた。この西国三十三観音巡礼の信仰が坂東に及び、札所が定められて行ったのが「坂東三十三観音」。

坂東とは箱根の坂より東の地域を指す、現在の関東である。坂東三十三観音の成立は、源頼朝と実朝が熱心な観音信者であった事から、鎌倉幕府成立の時期に気運が高まり制定されたと考えられる。

坂東三十三観音巡礼の方々。
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本堂回廊。
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鎌足生誕の伝承
高倉観音には、藤原氏の始祖「藤原鎌足」誕生に関わる伝承がある。
上総国矢納郷の有力者であった猪野長官は、子宝に恵まれず、高倉観音に願をかけて祈ったところ一女を授かった。娘は心清く成長したが器量が悪かったため、良縁を再び高倉観音におすがりしたところ、「鹿嶋に行きて日天を拝せよ」との夢告があり、そのとおりにして結婚、めでたく男子を得た。この子が「鎌子」、後の藤原氏の祖「藤原鎌足」である。

鎌足はこの高倉観音の霊験を深く尊崇、白雉元年(650年)に本堂等を建立した。しかし、これらの建物は焼失し、現在の本堂は大永6年(1526年)に再建、仁王門や鐘楼は江戸時代の再建といわれる。

鎌足が休憩のため腰掛けたと伝わる「腰掛石」、境内にある。
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藤原鎌足(中臣鎌足)は「大化の改新」の中心人物であり、改新後も中大兄皇子(天智天皇)の腹心として活躍、藤原氏繁栄の礎を築いた。生誕は推古天皇22年(614年)であるが、出生地は大和国高市郡藤原、大和国大原、常陸国鹿嶋と諸説ある模様。没年は天智天皇8年(669年)である。

平野山高蔵寺付近地図


参拝後、参道にある軽喫茶「ライラック」にて軽食と珈琲を、天然水で淹れた珈琲でほっと一息・・。

(2022年5月下旬 撮影機材 Nikon Df )
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本土寺(千葉県)松戸の紫陽花寺 [小さな旅(千葉県)]

松戸の紫陽花寺 本土寺 梅雨
千葉県松戸市にある長谷山本土寺、松戸の紫陽花寺と呼ばれる。日蓮宗の寺院である。建治3年(1277年)に豪族平賀氏の屋敷内に日蓮聖人の高弟日朗を導師として招き、開堂したのが始まりとされている。後に日蓮聖人より長谷山本土寺と寺号を授かる。

本土寺には徳川家康の側室秋山夫人の墓(松戸市指定文化財)がある。

秋山夫人は甲斐武田家の家臣秋山虎康の娘で、家康の五男信吉(小金3万石の領主)の母である。若くして亡くなり、墓は当初参道脇に置かれたが、後年徳川光圀により本堂脇に移され手厚く供養された。

紫陽花と五重の塔、境内に入ると紫陽花が随所に咲いている。   (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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五重の塔は平成3年(1991年)に建立。   

紫陽花と本堂。本堂は慶安4年(1651年)に小金領主一族により造立との伝。
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紫陽花を魚眼レンズで撮影。

境内の奥にある菖蒲田、見頃は6月上旬らしい。
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境内にある弁天池に咲く睡蓮。
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本土寺付近地図


(2018年6月下旬 撮影機材 Nikon Df )
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