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縄文時代の土偶(東京国立博物館にて) [東京国立博物館]

縄文時代の土偶(東京国立博物館にて)
東京国立博物館は数多くの縄文時代の土偶を保有しているが、展示されるものは定期的に入れ替えが行われる。東博では月毎に講演会を開催している(抽選なので、当選しないと参加できない)。今回当選し、公演前の空き時間に考古展示室を散策したら、遮光器土偶がハート形土偶に展示変えされていた。

ハート形土偶(群馬県東吾妻町郷原出土)縄文後期(紀元前2000〜前1000年)重要文化財
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後ろ姿・・。
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みみずく土偶(埼玉県さいたま市真福寺貝塚出土)縄文後期(紀元前2000〜前1000年)重要文化財
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みみずく土偶(埼玉県鴻巣市滝馬室出土)縄文晩期(紀元前1000〜前400年)
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(2022年8月上旬撮影 Nikon1 J5)

みみずく土偶は関東地方を中心に出土、大きな髪型や顔の造形が「みみずく(鳥)」に似ているところから「みみずく土偶」と云われるらしい。

土偶(静岡県川根本町上長尾夕宮出土)縄文晩期(紀元前1000〜前400年)
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土偶(北海道室蘭市輪西町出土)縄文晩期(紀元前1000〜前400年)重要文化財
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岩偶(青森県南部町小向出土)縄文晩期(紀元前1000〜前400年)
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縄文時代の土偶について竹倉史人著「土偶を読む」という本を読んだ。土偶が安産や祭祀の道具と云う説に対し、土偶が食物を象ったもの(食物の精霊)であり、豊作・大漁を祈願したものではないかと云う内容で、さもありなんと。考古学会的には認められていないらしいが、土偶が縄文後期以降の地球寒冷期に出現していることからも、的を射ている気がする。ちなみにハート形土偶は「鬼胡桃」、みみずく土偶は「板甫牡蠣(イタボガキ)」、遮光器土偶は「里芋」を象っていると云う。

東京国立博物館「考古展示室」案内ポスター。
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東京国立博物館付近地図


(2022年9月上旬 撮影機材 Nikon D5600)
読んだ本(Amazonの該当頁へ):竹倉史人著「土偶を読む」
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