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厳島神社(広島県)安芸国一宮 [山陽地方の旅]

安芸の宮島(厳島)、初秋の厳島神社へ
国宝、世界遺産の厳島神社、海に浮かぶ赤い鳥居の風景は日本の美を感じる。
御鎮座は推古天皇即位の年で推古元年(593年)との伝、平安時代後期の仁安3年(1168年)には、厳島神社を崇敬した平清盛の援助を得て、今日のような廻廊で結ばれた海上社殿が造営された。鎌倉時代から戦国時代には荒廃した時期があったが、弘治元年(1555年)厳島の合戦で勝利を収めた毛利元就の支配となり庇護を受けた。安芸国の一宮である。

「松島」「天橋立」と並び「安芸の宮島」として日本三景の一つ。

フェリーで宮島へ、干潮の時間で厳島神社の大鳥居付近には人がいっぱい。
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上陸して社殿に向かって行くと、既に潮は満ち、鳥居は海に浮かぶ。
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潮の満ち引きで姿を変える発想はすばらしい。

社殿回廊にも潮が満ちてきていた。
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海水に浸かる床柱は腐食しやすいだろうなと、幾度となく修理再建があった模様。

宮島を辞し、対岸の宮島口から望む厳島神社。
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宮島へはJR広島駅から路面電車(広島電鉄)で宮島駅へ、約1時間だがのんびりと広島市内を見物できた。宮島口から宮島桟橋へは、フェリーで約10分の短い船旅である。

厳島神社付近地図


(2007年9月中旬 撮影機材 Nikon D80)
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錦帯橋(山口県) [山陽地方の旅]

岩国の名勝、錦帯橋 初冬
錦帯橋は山口県岩国市にある木造アーチ橋。この地を治めていた岩国藩(吉川氏)により建造された。

吉川氏は慶長6年(1601年)岩国3万石の領主となり、慶長13年(1608年)横山の山頂を要害として城を築き、錦川を天然の外堀として城下町を構築する。だが中下級武士の住居は外堀の外にあったため幅200mの錦川には橋を架ける必要があった。当初から幾度となく橋が架けられたが度々流失し、渡船が運用された時期もあった模様。

このため流れない橋を架けるのが藩の悲願となり研究が進み、延宝元年(1673年)に川中に橋脚を構築しそれをアーチ型に結ぶ橋が架けられた。この橋は翌年の延宝2年(1674年)に洪水により流失したが年内に再建された。その後さらに改良を加えられ、276年の間、流失することはなかった。

しかしこの錦帯橋は、昭和25年(1950年)9月のキジア台風でほば流失してしまう。戦時中の山荒れによる洪水の助長、戦後復興による川砂利の大量採取等が遠因とも考えられた。その後、反対意見もあったが原型での復元が検討され、基礎をコンクリートにし橋脚を高くする等の改良を加え、昭和28年に復元された。

さらに再建から約50年が経過した平成13年(2001年)には、「平成の架替」により木造部分の架け替えが行われ現在に至る。

錦帯橋は世界的にも珍しい木造アーチ橋であり、創建時から現代までの修復記録がほぼ完全に残っている。絵図面は元禄12年(1699年)のものが最古として残っており、「平成の架替」も古図を基に測量も尺貫法で行われ、使用する釘も「たたら鉄の和釘」を使用している。

錦帯橋全景、山上に岩国城天守が遠望できる。          (Adobe Stock my portfolioに掲載)   
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元の岩国城は元和元年(1615年)に幕府の一国一城令により築城からわずか7年で廃城になっている。
現在の天守は昭和37年(1962年)建造の復興天守。

錦帯橋付近地図


(2008年12月中旬 撮影機材 Canon IXY L2)
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福山城(広島県) [山陽地方の旅]

福山城 春
広島県福山市にある城、元和8年(1622年)に竣工された、備後福山藩の城。

五重の天守と築城時に伏見城から移築された筋鉄御門、伏見櫓、御湯殿はかつて国宝であったが、昭和20年(1945年)の空襲により筋鉄御門、伏見櫓を残して焼失した。

現在、焼け残った筋鉄御門、伏見櫓は重要文化財となっており、城跡は国の史跡とされ、福山城公園として整備されている。

五重の天守は昭和41年(1966年)に福山城博物館として鉄筋コンクリートで再建。
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御湯殿も再建されている。

春は桜の名所として名高いらしい。
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重要文化財の伏見櫓、駅のホームからもよく見える。       (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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400年間の重みか、この伏見櫓には存在感を感じる。

福山城付近地図


(2009年4月上旬 撮影機材 Nikon D40)
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鞆の浦(広島県) [山陽地方の旅]

鞆の浦
広島県福山市にある「鞆の浦」は、江戸時代からの「常夜燈」や寺社・町家が今も残り、かつては「潮待ちの港」として栄えた町であると云う。坂本龍馬の海援隊と紀州藩に絡む「いろは丸事件」も、鞆の浦に関連する事件として、ここに歴史を刻んでいる。近年ではジブリ映画「崖の上のポニョ」の構想が練られた場所として知られる事になった。

鞆の浦のシンボル「常夜燈(燈籠塔)」。
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日暮れを待って・・撮影。
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鞆港西側の雁木の南端に立つ「常夜燈」、安政6年(1859年)の建造と云う。

情緒ある古い町並み。
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「いろは丸事件」
慶応3年(1867年)、長崎から瀬戸内を航行していた海援隊の「いろは丸(伊予国大洲藩から借受)」と、長崎港に向かっていた紀州藩の軍艦「明光丸」が、備中国笠岡諸島付近(鞆の浦沖)で衝突した事件。いろは丸が取舵(左折)、明光丸が面舵(右折)をとり、同じ方角に回避行動をとった結果の衝突、いろは丸は沈没する。いろは丸に乗船していた坂本龍馬ら海援隊と明光丸の乗組員は鞆の浦に上陸、賠償交渉を開始する事になる。

交渉の場として使われた旧魚屋萬蔵宅、現在は「御舟宿いろは」という宿泊施設。
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渡船場の西側高台にある「福禅寺・対潮楼」、ここも交渉の場に使われたと云う。
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「福禅寺」は天歴年間(947〜957年)、空也上人によって建立との伝。

宿泊は「鞆の浦温泉・汀亭・遠音近音(おちこち)」
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宿からは「弁天島」と「仙酔島」が正面に。           (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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渡船場にある船は、渡船「平成いろは丸」。

翌朝、「仙酔島」から日の出。
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宿のロビーから、一服の絵のような「弁天島」と「仙酔島」。
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弁天島は朱塗りの弁天堂(福寿堂)が建っていることから弁天島と呼ばれる。

鞆の浦付近地図


(2019年10月下旬 撮影機材 Nikon Df )
観た映画(Amazonの該当頁へ):ジブリ映画「崖の上のポニョ」
泊まった宿(じゃらんのHPへ):「鞆の浦温泉・汀亭・遠音近音(おちこち)」
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鞆の浦(広島県)弁天島と仙酔島 [山陽地方の旅]

鞆の浦
広島県福山市にある「鞆の浦」は、江戸時代からの「常夜燈」や寺社・町家が今も残り、かつては「潮待ちの港」として栄えた町であると云う。坂本龍馬の海援隊と紀州藩に絡む「いろは丸事件」も、鞆の浦に関連する事件として、ここに歴史を刻んでいる。近年ではジブリ映画「崖の上のポニョ」の構想が練られた場所として知られる事になった。

弁天島
弁天島は鞆の浦にある小さな無人島。朱塗りの弁天堂(福寿堂)があることから「弁天島」と呼ばれるが、正式な名称は「百貫島」と云うらしい。

夜の弁天堂、右の灯りは弁天島の後ろにある「仙酔島」の宿の灯り。(Adobe Stock my portfolioに掲載)
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弁天堂は、正保元年(1644年)に、鞆奉行・荻野新右衛門による再建と云う。
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航行する船は「平成いろは丸」、鞆から仙酔島に向かう渡船。

「平成いろは丸」は、鞆の浦福山市営渡船場から乗船、仙酔島に渡る。乗船時間は約5分。

翌朝の「平成いろは丸」、7時前だから始発かな、仙酔島から来た。
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撮影は宿のバルコニーから、宿泊先は鞆の浦温泉・汀亭・遠音近音(おちこち)


「山紫水明」の「仙酔島」
「山紫水明」という語の由来、江戸時代の学者「頼山陽」が、文化11年(1814年)に鞆の浦にあった仙酔島を望む建物を「対仙酔楼」と名付け、ここは「山紫水明の処」であると記したのが由来と云う・・諸説あるらしいが。
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仙酔島の御膳山から弁天島を撮影。
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仙酔島の海岸、遊歩道になっている。
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仙酔島の浜には浦島太郎伝説があるらしい・・。

仙酔島をあとに、鞆の浦に向かう船から弁天島を撮影。
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海辺には鳥居と石段。
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鞆港で昼食がてら、常夜燈にお別れ。
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弁天島付近地図


(2019年10月下旬 撮影機材 Nikon Df )
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