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松林図屏風(長谷川等伯)東京国立博物館 [東京国立博物館]

松林図屏風(長谷川等伯)東京国立博物館
日本水墨画の最高傑作と云われる長谷川等伯筆「松林図屏風」(国宝、東京国立博物館蔵)、平成4年の正月に東京国立博物館本館にて2週間の展示があった。
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長谷川等伯は安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した絵師である。能登国・七尾に生まれ、上洛して狩野派など諸派の画風を学び、牧谿、雪舟らの水墨画に影響を受けたと云われる。千利休や豊臣秀吉らに重用され、やがて狩野派とも対立する存在となった。

「松林図屏風」は年記がないが、文禄2年(1593年)に息子の久蔵を26歳で亡くしており、この作品はその後に描かれたもので、長谷川等伯が50歳代の作品と推定されている。また本図は薄手の粗末な紙に描かれており、紙の継ぎも一定ではない、謎の多い作品と云われる。

「松林図屏風」(モノクロームにて)
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東京国立博物館ミュージアムシアターにて「松林図屏風」の紹介映像を観た。中にモノクロームで紹介されている映像があり、悪くないなと思った。水墨画なので・・・。

長谷川等伯の生涯は安倍龍太郎著「等伯」に詳しい。狩野永徳との対立や息子久蔵の死など、時代もあり重い内容の小説であるが、「松林図屏風」を観たいと思ったのもこの小説が一因である。

東京国立博物館は年間パスポートを持っているので、興の趣くままに出掛けるが、昨年はコロナ禍で休館もあり、入館も予約制になった。気楽に立ち寄れないので、少しめんどくさい。

「一の谷馬藺兜」、長谷川等伯にも関連する豊臣秀吉の兜と云われる。
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鉢が一の谷形、後立に馬藺(ばりん)の葉を象った板を放射状に、馬藺とはあやめの一種らしい。

「布袋(ほてい)図」白隠筆。
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白隠慧鶴(はくいんえかく)は江戸時代中期の禅僧。本図も禅画であろうが・・意味不明。

「埴輪:踊る人々」
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埼玉県熊谷市、野原古墳出土、六世紀。双方とも下半分は推定復元、「踊る男女」とも呼ばれ、小さい方が男性で農夫であろうと。

お正月なので、本館の階段には大きな生花。
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階段脇の灯り窓。
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本館からの眺望。
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本館を正面から。                       (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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東京国立博物館(東博)は明治5年(1872年)に創設された我が国最古の博物館である。現在の本館は昭和12年(1937年)に竣工。

東京国立博物館(東博)付近地図


(2022年1月中旬 撮影機材 Nikon D5600)
読んだ本(Amazonの該当頁へ):安倍龍太郎著「等伯」
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