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道後温泉本館(愛媛県)晩秋 [四国地方の旅]

道後温泉本館 晩秋
伊予の国、日本最古の温泉といわれる道後温泉には幾多の言い伝えがある。

古代・白鷺の伝説では脛に傷した白鷺が岩間から噴出する温泉で傷を治したのを見て、人も利用するようになったと云う。神代・玉の石の説話では大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)が伊予の国に来た際、重病にかかった少彦名命が道後温泉の湯で元気になり、石の上で踊ったと云う。その石は「玉の石」と呼ばれ、現在も道後温泉本館の北側に奉られている。

飛鳥時代には聖徳太子が来浴したと伊予国風土記逸文に記されているらしい。また、日本書紀にも多くの皇族方が行幸されたとの記載があるとの事。

江戸時代に入り、松山藩により道後温泉の施設充実に着手、浴槽を士族・僧侶用、婦人用、庶民男子用に分け、この他に十五銭湯、十銭湯、養生湯、馬湯を設けた。

現在の道後温泉本館は明治27年(1894年)に落成、重要文化財。 (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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道後温泉本館はスタジオジブリ「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋「油屋」のモデルの一つである。他のモデルは四万温泉の積善館と目黒雅叙園らしい。

道後温泉はアルカリ性単純泉、刺激が少なく、なめらかなお湯である。源泉は18本、源泉のブレンドにより湯温を調整、加温や加水がない源泉かけ流しとの事。個人的には少々熱く感じる。

道後温泉本館は「神の湯」と「霊(たま)の湯」という浴室があり、二階には休憩室、さらに三階には個室が用意されている。すべて入浴料次第だが、お金を出しても入れない皇室専用浴室「又新殿」もある。

個室が空いていれば「霊の湯」個室付きを選択してゆっくり過ごすのがお勧め。
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「神の湯」にももちろん入れる。「神の湯」が「千と千尋の神隠し」のモデルって感じかな。

入浴後にお茶とお菓子が出てくる。
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二階休憩室でもお菓子が出るが、入浴料の差でお菓子の種類が違う・・。

道後温泉は万葉集、源氏物語などの作品に登場しているが、有名なのは夏目漱石の「坊ちゃん」
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本館三階には「坊ちゃんの間」と呼ばれる部屋があり、作品と夏目漱石を紹介している。

道後温泉本館付近地図


(2011年12月中旬 撮影機材 Nikon D5000)
関連ブログ:四万温泉の積善館
読んだ本(Amazonの該当頁へ):「坊ちゃん」夏目漱石著
観た映画(Amazonの該当頁へ):「千と千尋の神隠し」
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