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ゲント散策(ベルギー)祭壇画「神秘の子羊」 [ベルギーの旅]

ゲント(ヘント)散策
ゲント(Gent)はベルギーのフランデレン地域にある都市で、ブリュッセル、アントワープに次ぐベルギー第三の都市である。JALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの5日目に訪れた。ここでの観光目的は「聖バーフ大聖堂」にある祭壇画「神秘の子羊」鑑賞である。

ツアーバスでゲントに入り、最初に紹介されたのが「聖ヤコブ教会」、ゲントでも古い教会の一つであると云う。ロマネスク様式の教会、車内から撮影。
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バスを降り、りっぱな市庁舎を眺めながらゲント市内を散策。
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「聖ニコラス教会」に向かって進む。この教会はゴシック様式であるらしい。
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ここでトイレ休憩、海外旅行はトイレ休憩が重要・・。

「聖バーフ大聖堂(Sint-Baafskathedraal)」へ。
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現在はローマ・カトリック教会の教会である。ここに祭壇画「神秘の子羊」が公開されている。

祭壇画「神秘の子羊」(1432年、フーベルト・ファン・エイク作)は「ヘントの祭壇画」「神秘の子羊の礼拝」とも呼ばれ、12枚のパネルで構成された大きな多翼祭壇画である。血を流す生贄の子羊はキリストを表すと云われ、緻密に描かれた宗教画であるが、両端に描かれた裸のアダムとイブが違和感と共に印象的である。祭壇画は残念ながら撮影禁止である。
                                    (画像はWikipediaより流用)
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この祭壇画「神秘の子羊」は18世紀以降、幾度も略奪や散逸に遭遇している。ナポレオンの時代にはフランス軍の略奪によりルーブル美術館に展示され、20世紀にはナチス・ドイツによりノイシュヴァンシュタイン城に運ばれ、その後オーストリアの岩塩坑に隠匿された。大戦終結間際にアメリカ軍により発見されたが、この顛末を描いたのが「Monuments Men:ナチ略奪美術品を救え/ロバート・ M・エドゼル著」である。美術品をめぐるナチス・ドイツとアメリカ軍の動き、携わった人々の手紙などが淡々と記されておりジョージ・クルーニー主演・監督の映画「ミケランジェロ・プロジェクト(原題: The Monuments Men)」の原作となっている。邦題の「ミケランジェロ・プロジェクト」はいただけけないが、この仕事の内容と心意気は歴史においてもっと評価されてよいと思う。

「聖バーフ大聖堂」がある広場には劇場があり、入り口に妙にリアルなアダムとイブが・・
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ハゲ親父のアダムとアフリカ人のイブ、祭壇画と同じポーズである。なぜかアダムには親近感が・・。

同じ広場にあるゲントの「鐘楼」。               (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」を構成する建築物の一つである。

ゲント市内にはレイエ川が流れ、聖ミヒエル橋のたもとには「聖ミヒエル教会」。
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橋の下には川面から陽光が投影、聖ミヒエル橋には「聖ミヒエル」のブロンズ像。
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橋から見える城砦は「フランドル伯居城」と云うらしい。
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ゲント付近地図


(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df )
読んだ本(Amazonの該当頁へ):「Monuments Men:ナチ略奪美術品を救え」ロバート・ M・エドゼル著
観た映画(Amazonの該当頁へ):「ミケランジェロ・プロジェクト(原題: The Monuments Men)」
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