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四万温泉(群馬県)積善館と甌穴 [北関東の旅]

四万温泉・積善館と甌穴
四万温泉は群馬県吾妻郡中之条にある温泉地で、昭和29年(1954年)に国民保養温泉地の第一号に指定された名湯である。国民保養温泉地とは、温泉の効能が顕著、湧出量が豊富、付近の景観が優れている等「温泉法」に基づき、環境大臣が指定するものらしい。

四万温泉での宿泊先は、定宿「積善館」。
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「積善館」は古い宿、元禄年間の開業と云う。

四万温泉の起源は二説。
・坂上田村麻呂による発見説。征夷大将軍として蝦夷征伐に来た坂上田村麻呂が、この地に立ち寄り、温泉を発見した。桓武天皇の御代、延暦年間(782~806年)の発見と云われる。
・源頼光の家臣碓井貞光による発見説。碓井貞光がこの地を訪れ、夜に読経をしていた際、童子があらわれ「汝が読経の誠心に感じて四万(よんまん)の病を治す霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり」という神託を夢うつつで聞き、湧き出る温泉を見つけたという。この説の、「四万の病を治す霊泉」に因んで温泉名が「四万温泉」となったとも。永延年間(987~989年)の発見と云われる。

「積善館」の湯治宿。                     (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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一階は登録有形文化財指定である「元禄の湯」、アーチ形の大きな窓、5つの浴槽、扉をあけて中に入ると脱衣所と浴槽に仕切りはない。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」のイメージモデル。

泊まった部屋は登録有形文化財である「積善館 山荘」
山荘の浴室は予約なしで入浴できる貸切風呂で、湯船が二つある。
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妻と二人で入って、湯船は別々に・・。

宿泊の翌朝、山荘の部屋から湯けむりを撮影。
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「四万の甌穴群」
「甌穴(おうけつ)」とは、川の流れが渦を巻いて石や砂が同じところを循環し、川底の岩盤と接触して侵食されてできた穴、長い年月をかけて自然が作り出した彫刻である。

「四万の甌穴群」がある四万秋鹿の渓谷、「四万の甌穴」は群馬県天然記念物である。
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画面左下が大きな「甌穴」・・らしい。

流れが静かな所、複数の「甌穴」が確認できる。
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水の中が鮮明に映るように偏光フィルタ「C-PL」を使用。撮影データ:82mm、f/5、1/100、ISO100、Nikon Df、C-PL

四万川の色は奥四万湖と同じコバルトブルー、「四万ブルー」と呼ぶらしい。

四万温泉積善館付近地図


四万の甌穴群付近地図


(2020年10月下旬 撮影機材 Nikon Df、Nikon1 J5)
観た映画(Amazonの該当頁へ):ジブリ映画「千と千尋の神隠し」
偏光フィルタ(Amazonの該当頁へ):「C-PL」
泊まった宿(じゃらんのHPへ):「積善館 山荘」
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