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クレラー・ミュラー美術館(オランダ) [オランダの旅]

クレラー・ミュラー美術館(Kröller Müller Museum)
JALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの3日目、アムステルダムからバスに乗って2時間弱、ヘルダーラント州エーデのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にある「クレラー・ミュラー美術館」に到着した。

クレラー・ミュラー美術館は、実業家のアントン・クレラー・ミュラーと、その夫人ヘレーネ・クレラー・ミュラーのコレクションを基に1938年に開設。
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入り口にある等身大のブロンズ像「Meneer Jacques」が入場者を迎えてくれる。オランダの彫刻家Oswald Wenckebachの作品、オランダのブルジョアジーを表しているらしい。

クレラー・ミュラー美術館は、フィンセント・ファン・ゴッホに関するコレクションで知られ、「夜のカフェテラス」「アルルの跳ね橋」「糸杉と星の見える道」などの有名な絵画を保有している。

「夜のカフェテラス」1888年9月、アルル、ファン・ゴッホ。
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今回は妻のこの絵が観たいから始まったオランダ旅行なので、大義は果たしたかな・・。

「アルルの跳ね橋」1888年3月、アルル、フィンセント・ファン・ゴッホ。
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アルルのラングロワ橋を描いた作品。

「ジャガイモを食べる人々」1885年4月、ニューネン、フィンセント・ファン・ゴッホ。
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ゴッホの宗教観に根ざした「我が手を汚して働く人々への尊敬」を表す、画家として初期の頃の作品。複数の同様作品があるが、みな暗い画風である。アムステルダムのゴッホ美術館でも観た。

「糸杉と星の見える道」1890年5月、サン=レミ、フィンセント・ファン・ゴッホ。
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サン=レミの療養所で描かれた最後の作品。「糸杉」はイエス・キリストの十字架に使われた木との伝説があり、ゴッホはこの「糸杉」に惹かれ多くの作品を残している。

「ルーラン夫人」1888年12月、アルル、フィンセント・ファン・ゴッホ。
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「ルーラン夫人」はゴッホにとっては母性のシンボルであると云われる。同様の構図の作品は5点存在するらしいが、この作品が最も古い。ヘレーネ・クレラー・ミュラーはこの作品に心の安らぎを覚えたと云う。

クレラー・ミュラー美術館にはヘレーネによって収集されたゴッホの作品がおよそ300点保有されていると云う。何故にヘレーネは多くのゴッホ作品を収集したか、「ゴッホとヘレーネの森」(2019年公開)というドキュメンタリー映画が参考になる・・かな。

「Molen De Oranjeboom」1881年8-9月、Dordrecht、Vincent van Gogh
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Windmill 'De Oranjeboom'、Pencil and chalk on wove paper.

クレラー・ミュラー美術館には、多くの有名な画家、現代アート、彫刻などの作品も多々展示している。

「Au café, c.」1877年、Auguste Renoir(オーギュスト・ルノワール)。
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邦題「カフェにて」。

「Le Cyclope(キュクロープス)」1914年、Odilon Redon(オディロン・ルドン)。
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一つ目の巨人であるキュクロープス・ポリュペーモスと水辺の妖精ガラテイア、題材はギリシア神話から。ポリュペーモスは内向的に描かれ、恋慕しているガラテイアを見つめている・・。

「Compositie met rood, geel en blauw」1927年、Piet Mondrian(ピート・モンドリアン)。
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Composition with red, yellow and blue、Oil on canvas.

「Bouw van de toren van Babel」Hendrick Van Cleve(ヘンドリック・ヴァン・クレーヴ)。
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邦題「バベルの塔」16世紀後半、The building of the tower of Babel、Oil on copper.

「Grosse Stehende,」1910年、Wilhelm Lehmbruck(ヴィルヘルム・レームブルック)。
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Standing female figure、Cast stone.

美術館内にはカフェもあり、昼食にビールとサンドイッチとアップルパイを食した。食後は集合時間まで屋外で彫刻を鑑賞、日本の彫刻の森美術館と同じく、敷地には彫刻が点在。

「Femme accroupie,」1882年、Auguste Rodin(オーギュスト・ロダン)。
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Squatting woman、Bronze.

美術館の出入り口付近の苔生す木、背後のオブジェも作品。
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クレラー・ミュラー美術館付近地図


(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:ゴッホ美術館(アムステルダム)
観た映画(Amazonの該当頁へ):「ゴッホとヘレーネの森」
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デン・ハーグ(オランダ) [オランダの旅]

デン・ハーグ(Den Haag)
デン・ハーグは北海沿岸に位置する南ホラント州の州都だが、オランダの国会議事堂、中央官庁、各国の大使館が集まっており、国内政治の中心地である。憲法上の首都はアムステルダムであるが、国際司法裁判所や国際刑事裁判所等の重要な国際機関も置かれ、事実上のオランダの首都として機能している。

JALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの3日目、宿泊先に入る前に時間があるというので、添乗員さん発案で「デン・ハーグ散策」と「マウリッツハイス美術館」へ。

オランダ独立国家(ネーデルラント連邦共和国)の初代君主「ウィレム1世」の像がある広場。
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広場には飲食で賑う人がいっぱい。
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マウリッツハイス美術館はこの広場の角に。
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美術館を横切り、奥に入る一帯は「ビエンホフ」と呼ばれ、国会議事堂や中央官庁がある。
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リッテル・ザール「騎士の館」、国会議事堂。
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ビエンホフに隣接する「ホフ池」、手前右は合同庁舎。
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マウリッツハイス美術館から撮影した「ホフ池」。
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デン・ハーグ付近地図


(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df、Apple iPhone SE)
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マウリッツハイス美術館(オランダ) [オランダの旅]

マウリッツハイス美術館(Mauritshuis)
オランダ(Nederland)南ホラント州デン・ハーグにある美術館で、正式名称はマウリッツハイス王立美術館(Koninklijk Kabinet van Schilderijen Mauritshuis)、コレクションはオランダ総督ウィレム5世と、その子のオランダ初代国王ウィレム1世の収集を中核とし、王立美術館として開館したのはウィレム1世の時代で1822年という。

JALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの3日目、宿泊先に入る前に時間があるというので、添乗員さん発案で「デン・ハーグ散策」と「マウリッツハイス美術館」へ。
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マウリッツハイス美術館は、フェルメールの作品を所蔵していることで有名で、日本人観光客のお目当てはもちろん「真珠の耳飾りの少女」である。

美術館は、元はナッサウ・ジーゲン侯(ってよくわからないが・・)であったヨハン・マウリッツの邸宅であった。館内の間取りは邸宅のままのようで、家に飾る様な感じて絵画が展示されていた。

「真珠の耳飾りの少女(Het meisje met de parel)」、about 1665-66年、フェルメール。
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「青いターバンの少女」や「ターバンを巻いた少女」」とも呼ばれるが、この絵から着想を得て書き上げられたアメリカの小説「真珠の耳飾りの少女(Girl with a Pearl Earring)」と、その映画化により「真珠の耳飾りの少女」の名称が一般化したらしい。

館内のシャンデリア。
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大きな鏡で自分撮り。
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「ホフ湖」に面した2階の部屋の天井絵画。
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「ディアナとニンフたち(Diana en haar Nimfen)」、about 1655-56年、フェルメール。
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現存するフェルメールの作品としては最初期と云われる。19世紀半ばまでの来歴は不明で、近年になって真作であると鑑定された。

「デルフト眺望(Gezicht op Delft)」、about 1660-61年、フェルメール。
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「牛乳を注ぐ女」「真珠の耳飾の少女」と共に、フェルメールの著名な作品の一つと云われる。

マウリッツハイス美術館付近地図


(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:牛乳を注ぐ女
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デルフト散策(オランダ)フェルメール生誕地を訪ねて [オランダの旅]

デルフト散策(Delft)フェルメール生誕地を訪ねて
デルフトはオランダの北海沿岸に位置する南ホラント州にある基礎自治体、州都であるデン・ハーグに隣接する、古都であり観光地である。名画の旅を謳うJALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの4日目に訪れた。ここは、画家のヨハネス・フェルメールの生誕地であり、永眠の場所でもある。

デルフトの街へ、デルフト新教会(Nieuwe Kerk)の鐘楼と月。  (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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時刻は9時前、月齢は19、もうすぐ下弦。

マルクト広場に向かう道、デルフト新教会に沿って進む、日曜の朝で人通りは少ない。
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マルクト広場(Markt)にあるデルフト市庁舎(Stadhuis)。
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市庁舎の対面にはデルフト新教会の鐘楼が聳える。
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マルクト広場にある店舗(チーズ屋)、開店前かお休みか・・。
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デルフト焼の店舗。
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デルフトでは16世紀から陶器の製造が行われており、17世紀には中国の磁器や日本の伊万里焼の影響を受けて独自の陶器(デルフト焼)を発展させたと云う。青を彩色に用いており、デルフト・ブルーとも呼ばれるらしい。ここで生涯を過ごしたフェルメールも青の色彩が有名な画家である。

ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)は1632年10月にデルフトで生誕、その生涯のほとんどを故郷のデルフトで過ごしたと云われる画家である。フェルメールは1675年12月に不遇の中で死去するが、遺産管財人は同郷の博物学者アントニ・ファン・レーウェンフック(Antonie van Leeuwenhoek)という人物である。

レーウェンフックは、歴史上はじめて顕微鏡を使って微生物を観察した博物学者であり、フェルメールの絵のモデルにもなっていると云われる。二人の関係については、福岡伸一著「フェルメール 隠された次元」に詳しい。ちなみにレーウェンフックは1632年10月にデルフトで生誕、フェルメールと同年同月である。

フェルメールの永眠の場所は、デルフト旧教会 (Oude Kerk)。

デルフト旧教会の鐘楼はまるでピサの斜塔のように傾いている。運河に映える逆さ鐘楼・・。
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運河沿いの街並。
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街路樹のランタン。
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デルフト付近地図


フェルメール作「デルフト眺望(Gezicht op Delft)」(マウリッツハイス美術館にて)
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(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:マウリッツハイス美術館
読んだ本(Amazonの該当頁へ):福岡伸一著「フェルメール 隠された次元」
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キンデルダイク(オランダ)風車群 [オランダの旅]

キンデルダイク風車群
オランダといえば「風車」、ここ「キンデルダイク(Kinderdijk)」には風車が群れなして存在している。キンデルダイクは南ホラント州ニーウ・レッケルラント基礎自治体内の地区で、1997年に「キンデルダイク-エルスハウトの風車網」として世界遺産に登録されている。
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キンデルダイクにはJALPAK「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク9日間」ツアーの4日目、フェルメールの生誕地「デルフト」訪問のあと、ツアーバスにて訪れた。

バスを降りて風車群のある運河に。
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大きな排水設備が運河の端に、ここからレック川に排水を行う。
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運河に沿って風車が並ぶ。
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オランダは海面よりも標高が低い国土を多く持つ、この干拓地の排水は重要な問題であり、オランダ人は風車網を建設、風車によりポンプを動かして排水を図ったと云う。

穏やかな水面に風車が映る。                  (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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運河を泳ぐ野鳥のつがい。
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風車を撮影しながら散策。
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幕末に太平洋を横断した「咸臨丸」はこの地で建造された。建造は1855年、艤装は近くの軍港ヘレフートスライス、長崎への到着は1857年9月21日と云う。日本までの回航に99日間かかったらしい。

キンデルダイク付近地図


(2019年2月下旬 撮影機材 Nikon Df )
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