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東京国立博物館(東京都) [東京国立博物館]

東京国立博物館(東博)
東京都台東区の上野恩賜公園内にある「東京国立博物館(東博)」、明治5年(1872年)に創設された我が国最古の博物館である。現在の本館は昭和12年(1937年)に竣工。
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久々に博物館でも訪ねてみるかと思い立ち、「国立博物館メンバーズパス」を購入、二千数百円で一年間何度でも入館できる(企画展は除く)。
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コロナ禍中でもあり、人はまばらである。
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フィルムカメラ時代は博物館の中は暗く、フラッシュ撮影は禁止されていたので、展示品の撮影は困難だった。デジタルカメラ時代になり高感度での撮影が可能になったので、カメラ爺いとしてはやはり撮影したくなる。気の向くままに、なれど撮影禁止のものを撮らないように注意しながら・・。

「老猿(ろうえん)」高村光雲作、重要文化財。
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明治26年(1893年)シカゴ万博に出品の作品。お土産売り場にも小型のレプリカが売ってた・・。

「日本沿海輿地図璵(中図)北海道西部」伊能忠敬作、重要文化財。
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「伊能図」である。2020年の秋に千葉県佐原の伊能忠敬記念館を訪れたが館内撮影禁止であったので、迷わず撮影。

「火焔型土器」伝新潟県長岡市馬高出土、縄文中期。
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「火焔型土器」は昭和11年(1936年)に長岡市馬高で発掘されたのが初め、燃え上がる炎を思わせるところから「火焔型」と称されたと云う。出土は新潟県域の信濃川中流域に集中しているが、東日本の一部地域でも出土する。

「遮光器土偶」宮城県大崎市田尻蕪栗字恵比須田出土、縄文晩期、重要文化財。
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遮光器土偶は主に東北地方から出土するが、模倣した土偶が北海道南部・関東・中部・近畿地方にも広がっているらしい。

「埴輪 猿」伝茨城県行方市大日塚古墳出土、古墳時代、重要文化財。
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存在感のある埴輪、猿の埴輪というのも珍しい。

「風神雷神図屏風」(複製)、尾形光琳、宝永末年(1711年)頃。
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東京国立博物館は本物を所蔵しているが、複製が展示されてあった。本物は重要文化財、俵屋宗達の「風神雷神図」を尾形光琳が模写したものと云われる。

「昭和の東京オリンピックポスター」
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昭和39年(1964年)のオリンピックポスターが展示されていた。古き時代となってしまったが、やたら感動を押し付ける昨今の風潮には馴染めない・・。

今回は本館と平成館をぶらぶら博物館、構内には重要文化財になっている「表慶館」、奥まったところには「法隆寺宝物館」等があるが、また今度。

「表慶館」                          (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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明治42年(1909年)東宮皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の成婚を祝い開館、現在は特別展・イベント開催を除き休館している。

「法隆寺宝物館」
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法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」を保存展示するため、昭和39年(1964年)に開館。

「国立博物館」は他に京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館があり、「国立博物館メンバーズパス」で入館できる・・遠いけど。

東京国立博物館(東博)付近地図


(2021年6月〜7月 撮影機材 Nikon D5600、Apple iPhone SE)
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大安寺(奈良県)仏像 [東京国立博物館]

大安寺の仏像
東京国立博物館に於いて「大安寺の仏像」特別企画展示が行われた。これに併せて東京国立博物館の平成館大講堂で「大安寺の歴史と仏像」記念講演会が開催されたので受講し、企画展を観覧してきた。

「大安寺」は日本で最初に国によって建立された寺で、奈良時代には奈良の南都七大寺(大安寺、東大寺、興福寺、元興寺、西大寺、薬師寺、法隆寺)の筆頭であると云う。浅学にして知らなかったが、現在も有名ではなく観光客も少ないと、講師の僧侶が嘆いておられた。

「大安寺」は舒明天皇11年(639年)、初めて天皇により発願された「百済大寺」が始まりとされ、天武天皇6年(677年)には「大官大寺(だいかんだいじ)」と改称(天皇を意味する「大官(おおつかさ)」の大寺)、平城京遷都に伴い霊亀2年(716年)に平城京に移され「大安寺」と呼ばれた。

大安寺に伝わる仏像群は、いずれも一木造、奈良時代以降の木彫像の先駆的な存在であると云う。

「多聞天立像」(四国天立像のうち)、会場入口に展示の迫力ある「多聞天」。
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「広目天立像」(四国天立像のうち)
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「増長天立像」(四国天立像のうち)
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「持国天立像」(四国天立像のうち)
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「楊柳観音菩薩立像」
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伝「不空羂索観音菩薩立像」、大きな像(像高190㎝)で会場の最奥に展示。
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八本の腕は後世に作られたもので、造像時の名称は伝わっていないらしい。

展示されている像はいずれも重要文化財指定である。

東京国立博物館では定期的な講演会と今回のような記念講演会を随時行っている。受講は事前申込による抽選で、受講料は無料であるが、東京国立博物館への入場料は取られる。国立博物館メンバーズパス(¥2500/年)を購入していれば入場料は無料、私のように何かと東博にいく者にとっては必須である。このパスは全国の国立博物館(東京、京都、奈良、九州)で入場料が無料となるが、東京以外にいく機会はあまりない・・。

東京国立博物館付近地図


(2023年1月中旬 撮影機材 Nikon1 J5)
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縄文時代の土偶と土器(東京国立博物館にて)その2 [東京国立博物館]

縄文時代の土偶と土器(東京国立博物館にて)その2
東京国立博物館では、その時の展示に合わせた月例定期講演会を実施しており、興味のあるテーマの時は申し込んで聴講している。無料の講演会で入館料は別途必要になるが、年間パスを購入しているので、とりあえず無料である。

年に数回は東京国立博物館に行くので、時々に撮影した縄文時代の土偶と土器。

亀ヶ岡の遮光器土偶が展示変えで中央に、後ろ姿も撮影した。
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遮光器土偶(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土)縄文晩期(紀元前1000〜前400年)重要文化財
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縄文土偶を代表する(と個人的には思われる)亀ヶ岡遺跡出土の「遮光器土偶」、明治19年(1886年)出土であるが、発掘時の詳細資料がないため国宝ではなく重要文化財となっている。

人型装飾付異形注口土器(北海道北杜市茂辺地出土)縄文後期(紀元前2000〜前1000年)
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北海道の縄文遺跡、土器に人面が装飾されており、葬儀とかで使われたと推察されるらしい。

深鉢形土器(千葉市犢橋(こてはし)貝塚出土)縄文後期(紀元前2000〜前1000年)
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千葉県は全国有数の貝塚密集地、暖かい縄文時代には海の入り江がたくさんあったから・・。

深鉢形土器、縄文中期(紀元前3000〜前2000年)
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石棒(出土地不詳)縄文中期(紀元前3000〜前2000年)
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土偶は女性を象徴する道具であるが、男性を象徴する道具が石棒である。男性器を写実的に表現しており、子孫繁栄や豊饒を祈るもの・・今も同じ。

東京国立博物館「考古展示室」案内ポスター。
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東京国立博物館付近地図


(2023年7月中旬 撮影機材 Nikon1 J5)
関連ブログ:縄文時代の土偶と土器(東京国立博物館にて)縄文時代の土偶(東京国立博物館にて)
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