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大安寺(奈良県)仏像 [東京国立博物館]

大安寺の仏像
東京国立博物館に於いて「大安寺の仏像」特別企画展示が行われた。これに併せて東京国立博物館の平成館大講堂で「大安寺の歴史と仏像」記念講演会が開催されたので受講し、企画展を観覧してきた。

「大安寺」は日本で最初に国によって建立された寺で、奈良時代には奈良の南都七大寺(大安寺、東大寺、興福寺、元興寺、西大寺、薬師寺、法隆寺)の筆頭であると云う。浅学にして知らなかったが、現在も有名ではなく観光客も少ないと、講師の僧侶が嘆いておられた。

「大安寺」は舒明天皇11年(639年)、初めて天皇により発願された「百済大寺」が始まりとされ、天武天皇6年(677年)には「大官大寺(だいかんだいじ)」と改称(天皇を意味する「大官(おおつかさ)」の大寺)、平城京遷都に伴い霊亀2年(716年)に平城京に移され「大安寺」と呼ばれた。

大安寺に伝わる仏像群は、いずれも一木造、奈良時代以降の木彫像の先駆的な存在であると云う。

「多聞天立像」(四国天立像のうち)、会場入口に展示の迫力ある「多聞天」。
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「広目天立像」(四国天立像のうち)
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「増長天立像」(四国天立像のうち)
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「持国天立像」(四国天立像のうち)
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「楊柳観音菩薩立像」
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伝「不空羂索観音菩薩立像」、大きな像(像高190㎝)で会場の最奥に展示。
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八本の腕は後世に作られたもので、造像時の名称は伝わっていないらしい。

展示されている像はいずれも重要文化財指定である。

東京国立博物館では定期的な講演会と今回のような記念講演会を随時行っている。受講は事前申込による抽選で、受講料は無料であるが、東京国立博物館への入場料は取られる。国立博物館メンバーズパス(¥2500/年)を購入していれば入場料は無料、私のように何かと東博にいく者にとっては必須である。このパスは全国の国立博物館(東京、京都、奈良、九州)で入場料が無料となるが、東京以外にいく機会はあまりない・・。

東京国立博物館付近地図


(2023年1月中旬 撮影機材 Nikon1 J5)
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