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ロンドン塔(イギリス) [イギリスの旅]

ロンドン塔(Tower of London)
ロンドン塔は、ロンドンを流れるテムズ川の岸に築かれた中世の城塞であり、かつては国王が居住する宮殿であった。正式には「女王陛下のロンドン塔の宮殿および要塞(Her Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」と呼ばれるらしい。1988年に世界遺産に登録されている。

1078年にウィリアム征服王がロンドンを外敵から守るために堅固な要塞の建設を命じ、約20年で現在の
「ホワイト・タワー」が完成した。その後、リチャード1世が城壁の周囲の濠の建設を始め、ヘンリー3世が完成させた。以降、王朝が変遷してからも国王が居住する宮殿として1625年まで使われた。
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ロンドン塔「ホワイト・タワー(White Tower)」

ツアーで団体入場、城壁に沿って内部へ進む。我々の旗印は「鯉のぼり」・・。
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最初の見どころは「トレイターズ・ゲート(Traitor’s Gate)」、テムズ川に繋がっている門である。
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ロンドン塔は牢獄としても利用された。ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリンはこの門を通って投獄、その娘であるエリザベス1世もここを通って投獄されたと云う。「トレイターズ・ゲート」とは「反逆者の門」との意味である。

ホワイト・タワーを左に見ながら、坂を登っていく。
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振り返るとテムズ川に架かる「タワーブリッジ(Tower Bridge)」の主塔が見える。
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「Tower Bridge」の名は「Tower of London」に由来するとのこと。

ロンドン塔は、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所などとして使用されており、世界最大級のカット・ダイヤモンド「偉大なアフリカの星(カリナン)」と云うのが保管されているらしい。

保管されているのは、この「クラウン・ジュエル(Crown Jewels)」。
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ここは王室儀式で使用される王冠や宝石類が展示されている、但し写真撮影は禁止。貴金属にはさして興味がないので、さらりと見学。

ロンドン塔には「ロンドン塔に住む6羽のワタリガラスがもしこの要塞を飛び立てば、イギリス王家は終わりを告げる」という伝説があるらしく、ワタリガラス(The Ravens)が一定数(7羽らしい、内予備が1羽)飼育されている。
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血塗られた歴史
ロンドン塔は牢獄でもあったので処刑も行われた。ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリンは城内の「タワー・グリーン」で処刑された。アンに着せられた姦通などの罪は濡れ衣であったとされ、ロンドン塔には今でもアン・ブーリンの亡霊が出ると云う。「タワー・グリーン」とはロンドン塔の広場である。
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左側にアン・ブーリンの処刑の場所がある・・。

血塗られた歴史はまだあり、エドワード4世の跡を継いで即位するはずだった12歳のエドワード5世は、10歳の弟と共にロンドン塔に幽閉され、その後姿を消す。事件の約200年後の1674年、子供2体の骨がホワイト・タワーで発見、1933年に科学的な調査で正式に二人の遺骨であると判明したらしい。
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ロンドン塔付近地図


ツアーはJALPAK「エジンバラと湖水地方を訪ねる・イギリス縦断8日間」に参加。

(2018年5月中旬 撮影機材 Nikon Df )
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