保渡田古墳群（群馬県）八幡塚古墳

保渡田古墳群「八幡塚古墳」
群馬県高崎市保渡田町・井出町にある古墳群「保渡田古墳群」、二子山古墳・八幡塚古墳・薬師塚古墳の三基の大型前方後円墳がある。築造年代は、5世紀後半から6世紀前半と云われる。このうち「八幡塚古墳」はいにしえの姿に復元されており、古墳に登れるというので訪れてみた。

「八幡塚古墳」、墳丘には葺き石が葺かれている。

墳丘長102m、後円部径56m、後円部高さ約6m、前方部幅53m、前方部高さは削られて不明のため推定での復元らしい。


保渡田古墳群・三基の古墳は約1,500年前の豪族が葬られた墓で、夫々墳丘長約100m規模の「前方後円墳」、二重の濠を巡らし、多量の円筒埴輪を並べていた。

墳丘裾部の円筒埴輪。


墳丘上部、後円部から前方部を撮影。

前方部から後円部。


墳丘裾部から後円部を見上げる。

後円部が埋葬のための墳丘で主丘である、後円部地下には石棺が置かれていた。

(c)ik-y - 画像素材 PIXTA -

内濠には四基の中島が配置されている。


前方部前面の中堤上には、人や馬などの復元埴輪が展示されている。（Adobe Stock my portfolioに掲載）

これらは中堤上の円筒埴輪列で方形に区画された部分から出土したと云う。後方の山は榛名山。

馬の埴輪、古墳時代にはここ「上毛野国（かみつけぬのくに）」は馬の産地であり、それが「群馬」という由来とか・・。

「前方後円墳」は、円形の主丘に方形の突出部が接続する鍵穴形をなす墳墓であり、約5,000基あると云われる。日本列島の代表的な古墳形式であり、3世紀中頃から7世紀初頭頃にかけて築造された。日本列島に広く分布するが、北海道・青森県・秋田県・沖縄県では存在が明確でないと云う。

保渡田古墳群「八幡塚古墳」付近地図


保渡田古墳群の発掘品・復元品などは「八幡塚古墳」隣の「かみつけの里博物館」に展示されている。

（2021年10月下旬　撮影機材 Nikon Df )

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