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向島百花園(東京都)萩の頃 [小さな旅(東京都)]

向島百花園 萩の頃
東京都墨田区東向島にある都立庭園「向島百花園」、江戸時代後期の開園当初には、約360本の梅が植えられ、梅の名所として「新梅屋敷」と呼ばれていたと云う。「百花園」という名は「梅は百花に魁けて咲く」ところからきているらしい。

江戸時代には文人墨客のサロンとして利用され、園主や文人たちの構想で詩歌にゆかり深い草木類が数多く植えられ、四季折々の花が楽しめる庭園となっている。

秋が始まり、「萩」の花が咲く。
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「萩」はマメ科ハギ属の落葉低木、秋の七草のひとつ。
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万葉集で最も多く読まれている植物で、秋風に散りゆく風情もさりながら、鹿との組み合わせが好まれたと云う。花札では「猪と萩」だけど・・。

園内名物「萩のトンネル」。
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民営としての百花園の歴史は昭和13年(1938年)まで続き、同年10月に東京市に寄付、翌年には東京市が有料で制限公開を開始した。昭和20年(1945年)3月の東京大空襲で全焼となったが復興し、昭和53年(1978年)には文化財保護法により国の名勝及び史跡の指定を受けている。

「桔梗」の花。
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秋の季語となっているが、花の時期は梅雨時から初秋にかけてと云う。

変わった形の植物、「平江帯(ひごたい)」というらしい・・。
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花は終わっているみたいだが、微妙に青が残っている。日本が大陸と地続きだったころから分布する植物と云われ、植物地理学上貴重な存在らしいが近年は絶滅危惧種に登録されていると云う。

「水琴窟」、これは地上型の甕で水を注ぐといい音がする。    (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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孫が夢中になって、帰ろうとしない・・。
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「瓢(ひさご・ふくべ)、瓢箪(ひょうたん)」の棚。
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多くは容器として利用されるが、「ひょうたん(瓢箪)」とは、「瓢」の「箪(容器)」という意味。
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アフリカ原産らしいが、日本では縄文時代草創期の遺跡から種子が出土しているとのこと。ウリ科であるが果肉には毒性がある。食べられる種類もあるらしいが、要注意。

向島百花園付近地図


(2020年9月下旬 撮影機材 Nikon Df )
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