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水元公園(東京都)冬 [小さな旅(東京都)]

水元公園 冬
水元公園は東京都葛飾区にある水郷の景観をもった都立公園、埼玉県との県境になる小合溜に沿って造られている。小合溜は江戸時代に作られた「溜井」の1つで、「溜井」とは河川を堰き止めて作った用水池の事である。小合溜によって東葛西領の町村を潤す水源となったため、ここを「水元」と呼ぶようになったと云う。水元公園の開園は昭和40年(1965年)である。

小合溜に沿った遊歩道。
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向こう岸は埼玉県三郷市の「みさと公園」となる。

この地域はかつて江戸川水郷自然公園として指定されており、多くの野鳥が生息していた。今も大小の水路に野鳥を観ることができる。また、園内に自然な景観で野鳥が観察できる場所(バードサンクチュアリー)が設けられている。

水路を整列して進軍する「鴨」の一群。             (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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バードサンクチュアリーの観察舎から、「カワウ」を撮影。
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遊歩道で出会った鳥、逃げない・・。「オオバン」と云う鳥らしい。
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小合溜の桟橋には「ユリカモメ」。               
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「メタセコイア」の森
水元公園には生きている化石として知られる「メタセコイア」の森がある。
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「メタセコイア」は化石が日本各地の新生代第三紀層に見られ、昭和14年(1939年)に三木茂博士によって命名された。カナダ北部・シベリア・グリーンランドなど北半球の北極周辺に広く分布していたというヒノキ科(スギ科)の樹木である。「化石」として発見されたために絶滅した種と思われていたが、昭和21年(1946年)、中国の湖北省で自生しているのが確認され「生きている化石」と呼ばれた。

ヒノキ科(スギ科)で世界有数の高さになる「セコイア」と云う樹は常緑樹で「メタセコイア」は落葉樹である。「変わったセコイア」の意味らしい。「セコイア」も「メタセコイア」も一属一種。

撮影時期が冬なので落葉している「メタセコイア」。
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秋に赤茶色に紅葉した後、落葉する。雌雄同株らしい。

学名「Metasequoia glyptostroboides」、和名はアケボノスギ(曙杉)と云う。
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昭和24年(1949年)日本政府と皇室が「メタセコイア」の挿し木と種子を譲り受け、全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられる事になる。水元公園には約1500本、都立公園では最大規模と云う。

園内Map (東京都公園協会HPより)
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水元公園付近地図


(2018年2月上旬 撮影機材 Nikon Df )
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