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宇治平等院鳳凰堂(京都府) [近畿地方の旅]

宇治平等院鳳凰堂
京都南郊の宇治の地にある「平等院」、平安時代の摂政・藤原道長の別荘「宇治殿」を、子の関白・藤原頼通が永承7年(1052年)宇治殿を寺院に改め「平等院」を開創した。翌年の天喜元年(1053年)には、阿弥陀如来坐像を安置し、極楽浄土を表すような庭園と阿弥陀堂(鳳凰堂)が建立された。

宇治平等院鳳凰堂。
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現在も十円硬貨の意匠に使用されている。(昭和28年(1953年)より発行の十円青銅貨表面)

鳳凰堂は、建造物としては中堂、北翼廊、南翼廊、尾廊の4棟からなる。
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国宝である。

平等院は、建武3年(1336年)楠木正成と足利氏軍勢の兵火を始めとする度重なる災害により、堂塔はどれも廃絶の憂き目に遭ったが、鳳凰堂のみが奇跡的に災害をまぬがれて存続した。

平成24年(2012年)からは平成の大修理が行われ、平成26年(2014年)に修理を終え、古の美しさを醸し出している。(撮影は2017年3月中旬)
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中堂に安置されている本尊、阿弥陀如来坐像。(撮影データ:300㎜、F8、1/320、ISO3200、Nikon Df )
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稀代の仏師・定朝の確証ある現存唯一の作品と云う。国宝である。

浄土式庭園と鳳凰堂。
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「鳳凰堂」の呼称は後世のものらしく、平安時代の記録では「阿弥陀堂」や「御堂」とのこと。時を経て、江戸時代初期の頃には「鳳凰堂」と呼ばれるようになっていたらしい。

屋根に鳳凰がいるから「鳳凰堂」となったのかな・・。
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「鳳凰像」は国宝。現在の屋根にあるのは複製で、本物は鳳翔館(平等院宝物館)に収蔵されている。

「鳳凰像」は現行壱万円札の裏面で、意匠として使用されている。(平成16年(2004年)より発行のE壱万円券裏面)


半世紀前に修学旅行で撮影した宇治平等院鳳凰堂。(昭和46年(1971年)5月に撮影)
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白黒写真なので、今と艶やかさが比較できない・・。

平等院は世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成物件の一つ。

帰りに宇治駅でみつけた、茶壺のポスト。
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電車もお茶の色・・。

平等院付近地図


(2017年3月中旬 撮影機材 Nikon Df )
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