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出雲の国(島根県)出雲大社 [山陰地方の旅]

出雲の国
古代出雲は青銅器、鉄器を産する大きな勢力の「国」であったが、やがて大和政権の支配下になり「国譲り」神話を残したと考えられている。古代出雲は現在の島根県東部から鳥取県の一部までを含んだらしいが、大宝元年(701年)大宝律令により地方行政区分が定められ、「出雲国」は令制国として島根県東部にあたり、国府は松江市に置かれた。

「出雲の国」には一宮が二つある。「出雲大社(出雲市)」と「熊野大社(松江市)」である。
「出雲大社」は「国譲り」神話における、大和政権との交換条件により建立されたとされている。

出雲大社
出雲大社(いずもおおやしろ)、祭神は大国主大神。
創建は神話の伝承によるが、本殿は国宝であり、大社内にある幾多の建造物が重要文化財となっている。拝礼は二拝四拍手一拝、神無月(出雲では神在月)に全国の神々が集まり神議を行う。

大国主大神は、縁結びの神として広く人々に慕われている。この「縁」は男女の縁だけでなく、生きとし生けるものが共に栄えて行くための結びつきであり、目に見えない縁を結んで下さっている。また「だいこくさま」として日本全国で祀られている。

松並木の出雲大社参道。                    (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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中央は神様、神職、皇族方の通り道、下々は両端の道を歩く・・。

「出雲大社」は江戸時代まで「杵築大社」と呼ばれていたらしい。明治4年(1871年)に改称して「出雲大社」になった。小泉八雲著「神々の国の首都」に「杵築」という項があるが、内容は「出雲大社」の記述である。

本殿屋根を塀越しに。
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塀伝いに本殿を斜め後ろから撮影。
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大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式。国宝。

本殿を真後ろから撮影。
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出雲の観光ガイドによると16時以降は本殿の後ろには立ち入り不可となる模様。

神楽殿の大注連縄(おおしめなわ)。 
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大注連縄にはお金がいっぱい刺さっている。お金が刺さると縁起が良いという都市伝説のせいらしい。
尚、大注連縄は2018年に新しく奉納され架け替えが行われた。新しい大注連縄はお金が刺さらないように下にネットが張られているとのこと。

「御来光の道(レイライン)」
我が国の北緯35度22分付近には、有名な山岳や神社仏閣が並んでいる。春分と秋分に日の出の陽光が貫くこのレイラインは「御来光の道」と呼ばれ、神秘的なパワーをもたらすと云われる。千葉県の玉前神社から、神奈川県の寒川神社、富士山、滋賀県の竹生島神社、京都府の元伊勢内宮皇大神社、鳥取県の大山などの有名かつ神聖な霊場が並び、「出雲大社」はその西端となる。

出雲大社付近地図


(2014年5月上旬 撮影機材 Nikon D5100)
関連ブログ:「熊野大社」「御来光の道(レイライン)」
読んだ本(Amazonの該当頁へ):小泉八雲著「神々の国の首都」
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